さて。
6月に入りました!
6月と言えば!
「衣替え」
制服でもないのに衣替えがこんなに特別なのには
もちろん。理由があるのです。
それは、「着物(和服)」。
「衣替え」というのは、そもそも日本では
平安時代の宮中行事として始まった習慣のようで、
当時は4月と10月に行われていたようです。
それが、江戸時代に4回になり、複雑化。
現在では、明治以降の6月と10月というのが一般化して
学校や官公庁、銀行など制服を着用する所ではこの2回行われていますよね。
さて。「着物」
着物には昔からのしきたりで
季節によって着物の材質、仕立て方法を変えたりする
更衣(ころもがえ)という習慣が残っているのです。
(それに。桜、風鈴、朝顔、ススキ、紅葉などの柄の要素と、帯などの小物の素材なども加わってくるのですよ(+_+)大変~!)
着物の場合は、
袷(あわせ)、単衣(ひとえ)、うすものの年3回の節目があり、
10月初め-5月末に着るのが
表地に裏地を縫い合わせた仕立て方法の袷(あわせ)のお着物。
6月と9月に着るのが、
裏地のない単衣(ひとえ)のお着物。
そして、最後に。
7月と8月に着るのが、
仕立ては単衣と一緒ですが、絽(ろ)や紗(しゃ)といわれる
盛夏用の涼しげな素材を使ったお着物です。
と。
いうことで。
本日6月1日は。
私のような着物人にとっては「単衣解禁日」ということで特別な日なのです(b^-゜)
しかも。
2ヶ月しか着られないこの単衣のお着物。
先ほども書きましたが、柄などの要素があるので
同じ単衣でも柄が秋を思わせるものは9月にしか着られず
逆に、夏っぽい涼しげな色味や柄のものなどは6月にしか着られず
といった感じで、更に短い命…。
更に。6月は梅雨の時期。
雨の日はやっぱりお着物は避けたいですよね・・・。
となると。
本当に着る時期が短い!
最近は結構
「しきたりにこだわらず、自由に着物を着る」という傾向にあるようですが。
「着物」が好きで「着物」を着るということは、
日本のそういう繊細な季節感覚とか。
そういったものをより肌で感じることもひとつの楽しみでもあると思っているので。
私は、どんなに暑くても5月は袷を着たいし、
どんなに暑くても6月に絽のお着物は着たくない。
「衣替え」に喜びを感じ。
季節の変わり目を感じたいのです。
そうやって、頑固に。お着物ライフを楽しんでおります。
ということは、着物初心者の方には、単衣はオススメできませんね。
ぜひ10月から袷でスタートしてください。
(しかも、季節に関係のある柄はやめたほうが無難)
今日は、お着物講座みたいになりました(笑)
そして。
今日は。もちろん。
着物出社です。
涼しげな色味の単衣は。これまた京都で購入しました。
身丈が少し短いのでおはしよりが取れなかったのですが、袖丈が長めで中振袖。好きな形です。
今月あと1回くらいは着たいです。