ここ数年よく聞く言葉かと思います。DV(ドメスティック・バイオレンス)。
夫婦に限らず、デートDVなど恋人同士でも起こる可能性があります。
実は私、今から約20年も前。
学生時代オーストラリアにいる頃に自由課題の「ビジネス・プレゼンテーション」の授業で
「オーストラリアと日本のドメスティック・バイオレンス事情」というものを題材に研究、プレゼンしたことがあります。
(この時、英語のレベルはそこそこ低かったと思いますが・・・笑。ネイティブのアメリカ人、オーストラリア人などもいる中で、とにかく一番良かったと先生に褒められました。プレゼンの強みはこの頃からすでにあったのかなと今になって改めて思います。笑)
さて、話は元に戻ります。
DVって一言で言ってもいくつかの種類にわかれます。
簡単に5つ。
(1)身体的暴力・・・殴る、蹴る、引きずりまわす、物を投げつけるなど
(2)心理的暴力・・・大声で怒鳴る、罵る、脅すなど
(3)性的暴力・・・・・性行為を強要する、避妊に協力しないなど
(4)経済的暴力・・・生活費を渡さない、働きに行かせないなど
(5)社会的暴力・・・女性の行動の制限、友人に会わせないなど
でね。
こういうことってどうして起きると思いますか?
酒乱とかはとりあえず除きますね。
こういうことをする人って、
外から見ると「とっても優しいいい旦那さま」だったりします。
もちろん、実の家族(両親や兄弟)でさえ、その顔が想像がつかないことがほとんどです。(それがDVの特徴のひとつとも言えます)
男性が女性にDVをすることが一般的に多いので
ここではそれを軸に書きますが。
こういうことが言えると思います。
夫にとって、妻が「従属物(所有物)」になっているということ。
だって、他人にそんなことしませんよね?
「肩がぶつかったから殴った」
よくこういうニュースやりますが
誰がどう見ても、殴った人が悪いですよね。
例え、仕事でストレスを抱えてたからって何の理由にもなりません。
では、
夫婦げんかの末
「◎◎のことを責められたから殴った」はOKですか?
1回だからOKですか?
仕事でストレスを溜めてたから、仕方ないですか?
答えはNoですよね。
上記と同じように、殴った人が悪いです。
みんながみんな殴るわけではありません。
普通は我慢します。
1度でも手を上げてしまったら同じことです。
しかも夫婦の場合。
まず二人の間に起きていることが他人には見えません。
夫婦はパートナーですが、それぞれが個人であり
相手は「自分の所有物」ではありません。
が、このタイプの人はパートナーを自分の所有物だと思っています。
ですから、両親や兄弟にも見せない顔が出てくるわけです。
だれしも、自分の思い通りにならないと、不満ですよね。
そんな時、彼にはその不満をぶつけても逃げない相手がそばにいるわけです。
自分の経済力などを武器に相手を支配下に置くこともできます。
例えば、離婚をするぞと脅したり。生活費を入れないと脅したり。
自分より弱いとわかっていてやっているわけです。
だからそれは大体の場合悪化していきます。
最初は心理的・経済的な暴力からはじまり、ある日身体的暴力になったりするわけです。
そして、一度殴るとどんどんひどくなっていくのです。
DVをする人の心理がこちらにわかりやすくかかれていたので引用させていただきます。
DVをする人は、劣等感を強く持っている
DVをする人は「劣等感」という感情を強く持っています。
「劣等感」とは、自分は他人より劣っている、自分は他人よりダメな人間だ、という感情のことです。
この劣等感を持っていると、人は幸せを感じることができません。
そのため人は自分の劣等感を晴らすために、いろいろなことをします。
たとえば、
「人の欠点を指摘する」「自分の有能さをアピールする」「見栄をはる」
ということをします。
これからの行動に共通するのは「自分は他人より上の立場であることをわからせたい」という感情です。
暴力というのは大変によくないことなので、世の中のほとんどの人はできません。
(中略)
自分より格下に暴力をふるうことで、自分は優秀だと思いたいのです。
ここで 「劣等感」という少々きつい言葉が出てきますが
要は「認められたい」という承認欲求だと思います。
そして、「できない自分」からの「逃避」です。
では、DVをする人だけが悪いのか?
という問いをする人がいるとすれば答えはこうです。
「Yes」
だって、先ほど説明したようにみんなが同じ状況でそれをするわけではないですからね。
でもね。
もう一つ進めて。
じゃあ、「DVする人をDVしない人に変えることが出来るのか?」
ということを考えてみたいのです。
私は去年の秋、『新・良妻賢母のすすめ』という本を読み、また
ゆっちさんの「愛され妻講座」という講座に参加しました。(→講座詳細はこちら)
そこにはDVをした旦那様と今はラブラブです♪という方がいらっしゃったり
私と同じグループだったさつきちゃん。
彼女はまさにDV夫だった旦那様と今は幸せに過ごしています。
何をすればよいのか?一言で言うなれば
それは、「夫を尊敬している」という気持ちを伝えることです。
それによって夫の「勝ちたい」気持ちをなくさせれば
自ずと暴力や暴言で「勝とう」としなくなるわけです。
ですから、DVは
悪いか悪く無いかでは「悪い」
ですが、
治るか治らないかでは「治る」かもしれない
と私は思っています。
でも、これって彼自身の心理的な闇の度合いと
自分の根気や状況にもよるかなって思います。
例えば、25歳。子供1人。DV。→がんばる価値あり!
例えば、37歳。子供なし(子供欲しい)。DV。→子供を諦める覚悟で頑張る。
という感じ。とか。
ようは自分がどう生きて行きたいかだと思います。
それから、いくら旦那様のことが好きで、一緒に生きていきたいと思っても
レベル感によって、本人の気づきも必要な場合もあります。
そもそも彼自身のそういった人格は、子供時代からの長く続くものであることもあり
本人がそれに気付き、受け入れることも時には必要かと思います。
それから、「子供を持つ」という夢があるならそのタイムリミットもあります。子供の前でのDVは虐待になります。
彼と生きていくためにすべてを諦めて、(=受け入れ)
マザーテレサのように愛を与え、彼と共に生き、良き夫婦になるために時間を費やすのもひとつの選択かと思います。
DVは悪です。
でも、捉え方次第で、切り抜けられるものだと私は思っています。
(罪を憎んで人を憎まず・・・的な)
そいういう意味では、
夫婦がひとつになれる日が来るのが、理想ではあります。
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