火曜日、色彩学・カラーです。
さて、前回、前々回と色の「重さ」そして「温度」についてお話を書きました。  

→ 【色彩心理】色の“重さ”と配色  
→ 【色彩】暖色系・寒色系ってどんな色?

今日は「色と距離」です!
「色に距離??」、あまりぴんとこないかもしれませんが
「進出色」と「後退色」と呼ばれ、同じ場所にあっても進出して見えたり後退して見えたりすることがわかっています。

進出色は主に暖色系の色で、 後退色は主に寒色系の色です。

そして、同じ暖色系でも明度が高い(明るい色)のほうがより進出して見えます。

実際に私たちの身の回りにこんな事例があります。
次のうち、もっとも事故が多い車は何色でしょうか?

(1)赤 (2)青 (3)灰色 (4)緑

140624-01.jpg

↓↓↓正解は↓↓↓↓

(1)青 (2)緑 (3)灰色 (4)赤 です!

意外!と思われる方も多いと思いますが
これこそ、進出色・後退色が作用していると言えます。

つまり青い車は寒色系で後退色であり、近づいていても遠く感じる
逆に
赤い車は暖色系で進出色ですので、遠くにいても近く感じる

この「近くにいても遠くにいる」と誤認してしまうことが事故の原因のひとつと言われています。

この色の「距離感」の活用事例としては
他に 店舗のディスプレイがあります。

商品を並べるときに中央に暖色系を持ってくることで 商品の豊富感を出すことができます。

それから資料作りの中でも 例えば、3D棒グラフをつくるときに前後の色を このように、
前=青、後ろ=赤にするよりも
140624-03.jpg

後ろに青、前に赤を持ってくるほうが“しっくり”くると思いませんか? 140624-04.jpg

こんな風に、色の距離感を意識して使ってみると 今までより少し見やすい資料が作れたりするかもしれませんよ。

今日はちょっと盛り沢山でした。

そして時間ぎりぎり・・・。
あ、W杯はグループリーグ運命の第3戦ですね。

明日もお仕事に応援にがんばりましょう~♪